スローンデジタルスカイサーベイによる観測的宇宙論

　SDSS (Sloan Digital Sky Survey：スローンデジタルスカイサーベイ)は、80万個の銀河と10万個のクェーサーの分光観測によって宇宙の3次元地図を作成する日米独の国際共同プロジェクトである。　その研究目的は極めて多岐に渡っているが、我々のグループでは主として
　　１）　銀河の2点相関関数と形態･光度依存性
　　２）　銀河の高次相関関数とバイアスの非線型性
　　３）　ジーナス統計･ミンコフスキー汎関数を用いた銀河分布のトポロジー
　　４）　クェーサーを用いた宇宙の最大スケール構造の探査
に関する研究を中心としており、これらについてはSDSSグループ全体をリードする位置にある。また、得られたデータは定期的に公開されており、英語の最新版はDR2（Data Release 2）である。

最近の論文：　

　Measuring our Universe from Galaxy Redshift Surveys
　　　Ofer Lahav and Yasushi Suto: Living Rev. Relativity, 7(2004)8 on-line article

　Three-point Correlation Functions of SDSS Galaxies in Redshift Space: Morphology, Color and Luminosity Dependence, 　
　　　I.Kayo, Y.Suto, R.C.Nichol et al. PASJ 56(2004)415 astro-ph/0403638

　A Gravitationally Lensed Quasar with Quadruple Images Separated by 14.62 Arcseconds,
　　　N.Inada et al. Nature 426(2003)810 astro-ph/0312427

　Minkowski Functionals of SDSS galaxies I : Analysis of Excursion Sets
　　　C.Hikage et al. PASJ 55(2003)911, astro-ph/0304455

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